野村町について
愛媛県西予市野村町野村地区。
「シルクとミルクの町」と呼ばれるこの町は養蚕と酪農で栄えてきました。
四国山脈の支脈に囲まれ、雄大に広がる風景の中では先人たちの営みから脈々と続く文化や風習も受け継がれています。
江戸時代から続く、日本で唯一プロとアマが対決する「乙亥大相撲」。
お酒の返杯の文化『サシアイ』も盛んで、”野む村”と異名がつくことも。
まるで町全体が家族のような温かさのある、
私たちのまち、野村町です。
野村町ってどこにあるの?
愛媛県の西南部に位置し、東は四国山地の四国カルスト・大野ヶ原があり、町全体が四国山地の支脈に囲まれています。
松山市から南へ約40km、自家用車で約1時間半です。
[提供 冊子ノムライクP50,51]
〇シルク
霧が深く傾斜地が桑栽培に適していたことから野村町は養蚕が盛んに行われていました。町内にある西予市野村シルク博物館では養蚕業の歴史と文化を伝承し、今なお最高級国産生糸「伊予生糸」を紡いでいます。
野村の生糸は、その品質の高さから皇室や伊勢神宮の式年遷宮といった国内のみならず、海外では英国エリザベス女王の戴冠式にも使用されています。
〇ミルク
野村の養蚕・製糸産業は昭和中期以降衰退しますが、代替産業となったのが酪農です。河成段丘に広がる桑畑の一部は牧場へと変わり、昭和40年前後にピークを迎えました。酪農者数は減少していますが、それでも酪農が野村町の基盤産業であることに間違いありません。
野村高校は県内唯一の畜産科があります。
〇乙亥大相撲
毎年11月の終わりに開催される相撲。 乙亥大相撲の始まりは1852年。数々の戦争の最中にも中止されることなく開催され、一度も絶えることなく続いています。 現在、プロ力士とアマチュア選手との取組が行われる、全国で唯一の大会でもあります。
〇酒文化
野村の宴席には、お互いの杯で飲み合う「サシアイ」という返杯文化があります。飲める人も飲めない人も一緒に楽しめるのが野村流。同じ杯で酌み交わすことで、相手との親睦を深めます。 「飲む村、のむら」と言われるほど、お酒を愛する、お酒を飲む空間を愛する人の多い町です。
[提供 冊子ノムライクP15]